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11月11日の魔法<乱あSS>

2011年11月11日 12:48

ポッキーの日!ということで今朝から慌てて書いてみましたー!

相変わらず乱馬が『男』ですwww
ちょっとでもお楽しみ頂ければ(^_^)


拍手ありがとうございましたっ!
お返事不要のNさーん!
乙女展開でもいいですかっ?嬉しいですっ(笑)


ではでは、続きから。

11月11日の魔法



「今日はポッキーの日なんだってね。はい、これ乱馬くんと食べるといいよ」

あかねに手渡されたポッキーの箱。

その赤い箱のパッケージには「限定!ラブポッキー」の文字。
ご丁寧に「好きな人と食べよう♪」なんてキャッチフレーズまでついてやがる。

途端、どんより重くなるあかねを纏う空気。

せっ…先生、武道の達人だろ?気も読めるだろ?
この負の気に気付かないわけないだろーが…、と目だけで先生を見やれば、
ニッコリ微笑んでおれを見ているわけで。

ああ、すべてお見通しって…そんなわけですか、東風先生。

あかねの気持ちも………………おれの気持ちもすべて。


:::::::::::::::::::::::::::::::

小乃接骨院を後にしていつものように帰路へつく。

あかねは、その赤いパッケージをかばんにしまう事なく
だらん、と手に持ったまま歩く。
顔は無表情を装っているが、覇気がない。

ったく。
んな顔されたら、おれだって傷つくっつーの!

「なあ?」
「………………」

無言かよ。

「せっかくだから、それ食ってこーぜ」
「…………そんなに食べたきゃ、あんたにあげるわよ」

はい、と差し出された赤い箱。
おれは、その箱を持つ手ごと掴む。

「ちょっ…なによっ!」
「いいから!寄り道するぞっ!」

掴む手をあかねの手首に変えて、近くの公園のベンチまで引っ張ってく。
案外あかねは抵抗することなくトボトボついてきた。

それにしても………細い手首。
力加減を間違えば折れてしまうんじゃないかっていうくらい。
思えば、あかねの側にいつもいるけれど、
触れる事はほとんどないんだな…と改めて思う。

親が決めた許嫁なんだから、と言われてしまえばそれまでだけど、
あかねの中の東風先生がおれを近づけさせてはくれないんだ。




帰宅時間を知らせる夕方特有の音楽が鳴り終えた公園にはいつもの子供達の姿もなく、
ベンチに座るおれたちだけの貸し切り状態の中で、
ただただ黙々とポッキーを食べ続けてた。


「………これ、甘くない」
「ん?そーか?普通のポッキーじゃん。ビターってわけじゃねーし…」
「……………………」
「あかね?」

一口かじったポッキーを一点集中で見つめるあかねは、
涙こそ流してはいないけれど目の周りが赤くて。

ああ、これが、あかねの泣き方なんだ…ってそう思ったら、
胸がギュッと掴まれたみたいに痛くなった。

「…いいじゃん。もう失恋決定で」
「……………」
「髪短くなった時に諦めるって、そう言ってたじゃねーか」
「……………」
「次の恋したっていいんじゃねーの?」
「……………」
「何だか知んねーけど、おめーモテるし」
「……………」
「クラスの奴らなんか天道はかわいかわいいってうるさいし」
「……………」
「男なんていっぱいいるし」
「……………」
「……許嫁はイケメンだし」
「ぷっっ………!」
「……そこ吹くとこじゃねーだろ」
「だって…乱馬っ…自分でイケメンとかって…っあはは、おっかしいっっ…」

やーーーっと笑ったおれの許嫁は、
かじりかけのポッキー片手に楽しそうに笑う。
それが例え無理して笑ってんだってバレバレなんだけど、
それでもいいんだ。

「なあ、あかね。そのポッキーの箱の裏見たか?」
「裏?何かあるの?」

持ってた赤い箱を裏っ返して、そこに書かれてた煽り文句を見たあかねがこちらを見る。

『ポッキーの後はもっと甘いキスを召し上がれ』

ラブポッキーと言うだけあって、いかにもな言葉が書いてある。
さっきチラッと見た時は良くこんな恥ずかしい事書いてあるな…くらいにしか思わなかった、その言葉。

「………してみるか?」
「………うん、いいよ」

何考えてんのよ、とおれを殴るきっかけのひとつになれば…
そう思って、冗談半分で言ってみただけなのに。

ホントに軽ーく、軽くあかねがそう言って目を閉じるから、
おれも迷わずその唇に自分のを重ねた。

一瞬、触れたかどうかわかんないくらいのキス。

「………っ、帰ろっ…!」

急に立ち上がったあかねを引き止めようと腕を掴んだ拍子に、
持ってたかじりかけのポッキーが地面に落ちる。
落ちたポッキーを見つめる瞳には涙が溢れてて、瞬きと共にこぼれ落ちる。

「あかね…っ!!」

腕を引き寄せ、腰に腕を回して抱きしめた。

「離して…っ」

あかねの髪に手を差し入れて後頭部を固定したら、
それ以上否定の言葉を紡げない程に唇を塞いで、
抵抗の力を奪うほどに絡めとった。

キスの仕方なんか知らなかった。
けど、あかねの体温はおれの理性を飛ばすには十分すぎたんだ。


角度を変える度に漏れるあかねの声が吐息に変わった頃、
殴られるのを覚悟で熱を帯びた唇を離した。

すぐにでも鉄拳が飛んでくるかと思ったが、
あかねは気が抜けたように、すぐ側のベンチに座り込んだ。

「……怒ってねーの?」
「……怒るとか…その前に…何なのよ…あんな…激しいのは…っ」
「……悪い、理性飛んだっつーか…」
「そんなもの飛ばさないでよ」
「しょーがねーだろ」
「ああっ、もう恥ずかしい…………」
「へ?」

まるで火照りを冷ますかのように両手で頬を抑え、
それでも真っ赤な顔を隠せないあかねがなんつーか、
かわいすぎるだろっっ!!と、また理性が飛びそうになってたのに、

「もう、許嫁でいるなんて無理よ無理っ…!」

と、目が覚めるような事を言うから。

「なんだよっ、無理って!」
「だって、こんな事しといて黙っていつもどーりなんて出来っこないじゃない!」
「意識しなきゃいいだけだろっ!」
「あんたはどういう神経してんのよ!もう、隣の席でご飯食べるのとか無理だからっっ!」
「だーかーらー!考えすぎだって!………って、あれ?」
「なによっ」
「おめー………、おれのこと、男だって意識してんのか?」
「えっ!!やっ、あの…っ……………帰る!!」

再び立ち上がろうとしたあかねの肩を抑えてベンチに押し戻し、
あかねが重くならない程度に上から覆いかぶさる。

「ちょっ…どけて…っ」
「おれは最初からあかねだけが女だと思ってたよ」
「え…」
「先生の次はおれでいいじゃねーか」
「…っん」
「泣かさないから…」
「乱っ…ん」
「守るから…」
「…っ」
「あかね…」



暗くなった公園に灯る街灯。

深く深く求めて繰り返すキス。
おれが貪欲に求めるせいで押し倒してしまう。
重ねる度に絡ませる度に、すっげー好きだって
言葉で言えないぶん態度で表してるって自分でもそう感じてて。
きっと、いくら鈍いあかねだって気付いてるから。


そのあかねに拒否されなかった安心感でブチ壊れそうな理性を
視界の端に捉えた月明かりでかろうじて戻した。

やっぱ、触れたらダメだ…
色々吹っ飛びすぎる…

乱れた制服のスカートから覗く太モモから目を逸らしつつ、
手を伸ばしてあかねを引き起こした。

「ごめん。けど、おめーも悪い。」
「はあ?」
「煽るのが悪い」
「……ホンット、バカ…」
「うるせー…」

思えば、すげー事しちゃったな、とか思ったら
恥ずかしくてあかねを直視できなくて。

帰りは手を繋いでいくのがやっとで。

んでもって、あんなに「恥ずかしい!」と騒いでたあかねは
翌日からいたって普通にしているワケで。

あかねとすれ違うだけでドキドキしてんのはおれだけなのか?と心配になる。
部屋にも入れてくれねーし…

「だーって。男の子なんて部屋に入れられないじゃない?何するかわかんないし?」

そう言って笑うあかねの顔。
つまりは意識されてるって、そういう事なんだろうけど…

抱きしめた時の腰の細さ、漏れる吐息とあかねの唇、甘く絡まる舌、
思い出しただけで……………あああ、ダメだっ!!!

『女は言葉が欲しいもんなんだってよ、乱馬』

クラスメイトのアドバイス。
ポッキーの日の奇跡を日常にするためにも、ちゃんと言わなきゃ、だよな。


…………だよな。


思えば思う程、キスより難しい言葉選びに悩む日々。
せめてクリスマスまでには………!!!!




:::::::::::::::::::::::::::::







キスより凄い音楽もあるらしいよ?(笑)
歌って気持ち伝えるとか、どうだい乱馬くんww

あ、ラブポッキーは捏造です。


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