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ブラックオリーブ<なびき+乱馬SS(二十歳設定)>

2012年01月30日 10:08

二十歳設定番外編。

なびきと乱馬のグダグダ話で乱あ的甘い話は皆無です。
それでもいいよー!と時お時間のある方は続きから。


ただただ会話だけが思い浮かんで、
無理に文章にしたので、ほんとーーーにグダグダですσ(^_^;)

さて。息抜きしたし、原稿に戻ろうかな。


拍手ありがとうございました~(^_^)




ブラックオリーブ
black olive




「でね?その先輩ってのが頭が良くてラクビー部の部長な上に顔もかなりいいもんだからさ、あかねに許嫁がいよーがいまいが関係ないワケ。自分に惚れない女はいないと思ってるから、しつこいんだな~これが。ん?あかねは、もちろんハッキリ断ってるわよ、心配しなくたってさ。けどね~ほーんとしつこいみたいなのよねー……」

残りのビールをグイッと一口で飲み込むと、空になった350ml缶を目の高さまで上げて左右に振る。
おかわりを示すその仕草におれはため息と共に冷蔵庫に向かう。

「チーズも持ってきれくれるー?オリーブのヤツ。悪いわね~」
「……へいへい」

冷えたビールをなびきへ差し出し、もう一度台所へ戻る。
チーズのオリーブオイル漬けを皿に出してフォーク2本をつかみ、テーブルに戻った。

「乱馬くんって気が利くわよね」
「そりゃどうも」
「…ぷっ」
「…なんだよ」
「あははははっ、だーって乱馬くんってば『どうしてこうなった』って顔してるんだもの」

そりゃ、顔に出るだろ。
大学の帰りにメシ食って帰ってきたら、居間ではなびきが飲んでいて。
その口調からある程度飲んではいるんだろうなー…と思ったから、
絡まれないうちに自分の部屋に行こうとしたんだ。
なびきは酒に強いが、ある程度酔うといつもにもまして毒を吐く。
おれにとって吐かれる毒がいつも正論なだけに苦手なんだ、こいつと飲むのは。
人の痛い所を正確に突いてくるから。
だから、あかねも遅くなるってことを伝えただけで二階へ行こうとしたのに………



「まーまー、たまには付き合いなさいよ」
「おれそんなに飲めねーし」
「今あかねにしつこーく言い寄ってるラクビー部の彼の情報、詳しく教えてあげようと思ったんだけどな~」
「…………つまみは何がいるんだよ」
「そうこなくっちゃ、ね?乱馬くん」

あかねとは学部が違うせいで校舎の場所も違ってる。
だから『情報』をエサに蒔かれると断れない。
ちょっとだけ付き合って知りたい事だけ聞き出せたら引き上がるか…と軽くかんがえてたのが甘かった。



かれこれ一時間半。
延々同じ話題のループだ。

「だーかーらー。乱馬くんがハッキリキッパリその先輩に言えばいいのよ。許嫁だから手を出すなーーーって」
「言えるか。そんなことしたら、その後あかねが大学で注目集めちまうだろーが」
「何言ってんのよ。高校の時はあんなに熱く叫んでたクセに。んーと?あかねはおれの許嫁で…殺すとかなんとかって…………」
「なんでなびきが知ってんだよっっ!!」
「バッカじゃないの。全校生徒、相手高校みーーーんな知ってるわよ。格闘スケートの試合全校応援で行ってたもの」

それ以上何も言えなくなったおれに「殺すなんて物騒よね~」とケタケタ笑いながらビールを飲むなびき。
朝からバスツアーでいない親父達とおふくろにかすみさん、
ゆか達と晩メシ食いに行ってるあかね、
誰でもいいから早く帰ってきてこの状況をどうにかしてくれ!と心の中で切実に願う。

「ほーーーーんと。あんたたちがモタモタしてるから、こうなるのよ」

顔色の全くかわらないなびきが缶を持つ手の人差し指をおれに向ける。

「ギューーーーーッとしてチューーーーーーーッとやれば済む話じゃない、ねえ?」
「ブハッッッ!!」
「ちょっと!汚いじゃないのっ!!」
「おっ………おめーがっへっ…変なこと言うからっっ…ゴホッ…」

ちょうど喉に流し込んでた缶チューハイを思い切り吹き出した。
手の届く位置にあったティッシュを箱ごとつかんで、テーブルと自分のジーンズを拭く。

「何が変なことよ。あたしがアドバイスしてあげてるっていうのにさあ。そんなんだから、まだ居候で親の決めた許嫁のまんまなのよ」
「…………………」
「前から言ってるじゃないの。安心してたら誰かにかっ攫われるわよーって。わかってる?」
「…わかってるよ」
「……何を怖がってるんだか知らないけどさ、お互い好きなんだし大事にしたかったらもっと側で守ってあげなさいよ。あかねだって、乱馬くんを守りたいってそう思ってるんだから」

ほら。
酔ってるくせに正論なんだ、こいつは。
おれとあかねが変化を怖がってることも見抜いててこういうふうに切り込んで来る。

「なびきは……」
「んー?」
「なびきはどうなんだよ。……例の…あの彼氏とか」
「ああ。あの彼なら今日別れた」

今日の酒の意味はコレか!
わかってたなら付き合わなかったのに…と今更ながら後悔する。

「なんで別れたんだよ」
「大人の事情」
「おれとひとつしか歳違わねーじゃねーかよ」
「精神年齢のハナシよ」
「好きで付き合ってたんじゃなかったのか?」
「好きだったわよ。でも、お互いに自分以上に相手のことを愛せなかった、それだけ」
「よく…わかんねー………」
「でしょーね。乱馬くんはまだ子供だもの」
「もう二十歳だっつーの」
「中身は高校生のまんまでしょー?だから、あかねに何も言えないんじゃないの。好きだって言ってキスでもセックスでもしてさ欲求満たして満たされて愛しまくりなさいよ」
「なっ…………!!!!」

あまりにハッキリキッパリ言うなびきに何か言おうとしたけれど、
テーブルの上のバイブ音に邪魔された。
なびきが「ちょっと失礼」と言いながらスマフォを手に取る。

「あーら九能ちゃん、何の用?……ええ、いいわよ。迎えに来てくれるなら。………そうね、了解。じゃあ明日、待ってるわ」

短い会話を終え、なびきが再びスマフォをテーブルに置く。
一旦途切れた事をきっかけに話題を変えようと思った。

「九能とデートの約束かよ?」
「デート…ねえ?行く所はそれっぽい所かも知れないけれど違うわよー。九能ちゃんとは食べ物の趣味が合うから食べたい時に一緒に行くだけ。奢ってくれるしね」
「それは……なびきにその気がなくても九能はデートのつもりなんじゃねーの?」
「んなワケないじゃなーい。九能ちゃんったら未だにあかねと乱馬くんに夢中だってば」

チーズとオリーブをフォークで刺して口に含み、
一口ビールを飲んでふうっと息をつく仕草。
なびきの本性を知らない男なら、この色気にヤラれるだろうな、と思う。
テーブルに肘をついて、目を閉じながらなびきが呟いた。

「あたしはねえ、一度でもあかねに惚れた男は圏外なの。そんな男、ごめんだわ」

缶チューハイを口元に持ってった所で動きを止めて、なびきから目が離せなくなった。
すぐわかっちまったからだ。
今のは、なびきの本音だって……普段、おれには絶対に漏らす事のない本音だって。
なびきはいつだって自信家で計算高くて。
そのくせ姉妹の関係はすっげー大事にしてて、
特にあかねに対しては過保護すぎるんじゃねーの?ってなことだってあるくらいだ。


…………一度でもあかねに惚れた男は……………


まるであかねにコンプレックスでもあるかのよーな言い方に、
なびきから目が離せないまま、時計の秒針だけが居間に響いた。

「だから、乱馬くんも圏外だったわけよ」
「……へっ?」

静まり返った中で自分の名前を呼ばれピンッと背筋を伸ばしたものの、
出て来た声は裏返った情けない声だった。
自分の肘にもたれかかりながら、とろーんとした目でおれを見上げる。
なびきのやつ、今日はホントに飲みすぎだ。

「だってさ、乱馬くんってば最初からあかねしか見てなかったじゃない」
「そっ…そんなことねーよ。大体、あかねが許嫁になったのだって成り行きだったし…」
「ヤダッ!もしかして自覚のない一目惚れだったとか?」
「違うって!」
「ち・が・わ・な・いっ、あかねのこと気になって気になって仕方なかったクセに」
「だからっ………!」
「それで………今は好きで好きで………堪らないんでしょ?」

酔っぱらいのくせに『姉』の顔でそう聞くもんだから。
缶チューハイ半分くらいで、まだ酔っていなかったってーのに、
おれは本音しか言葉に出せなかった。

「………ああ、堪らねえよ」

おれの言葉を聞くと極上の笑みを浮かべ、
早くそう言ってあげなさいよ…と言いながらなびきは、
もたれてた肘ごとテーブルに伏してそれ以上話すことはなかった。

「……飲み過ぎだって」

いや、今日は酔いが回るのが早かったんだろう。
なびきと飲む機会は多いわけじゃないけれど、
どれだけ酔っても寝ることなんて今までなかったから。
鋼の心臓を持つよーななびきでも彼氏と別れたのが影響しているんだろう。

このままじゃ風邪を引くだろうと、
あかねが居間に常備してる膝掛けを借りて肩にかけてやった。

「なびきだって…寝顔はじゅーぶんガキだっつーの……」

おれの言葉は聞こえてないハズなのに、
寝ているなびきがゴニュゴニョ呟くもんだから少しだけビクッとしたのは不覚だ。
やっぱりおれは、こいつには勝てないらしい。







「珍しー………おねえちゃん寝ちゃったの?飲んでたんでしょ?」
「おれが帰ってきた時点で結構飲んでたし、その後もハイパースだったからな」

散らかったテーブルを片付けている時にあかねが帰って来て、
なびきの醜態を見てただいま、と言うより早く驚いていた。

「ただいま」
「おかえり」

コートとバックを置いて、あかねも片付けを手伝いながら『大変だったでしょ?』と
なびきの様子を見ながら苦笑いした。

「まーな。今日は一段と絡まれた」
「おねえちゃん、乱馬にお説教するの好きだもんね」

クスクスと笑いながら空き缶を運ぶ。
白い頬がほんのり赤いのは化粧のせいじゃなくて、あかねも飲んできたからなんだろう。
おれが洗った皿を拭きながら、
今日行った店の話やゆか達の近況を話すあかねは楽しそうだ。

高校の頃より髪が伸びて化粧も上手くなって、
未だに色気がねえなんてからかっているけれど本当はクラックラするくらいで、
いつだって今だって抱きしめたい…ってそう思ってる。



ーーーーーーーーーーーーーーーー好きで好きで………堪らないんでしょ?

聞くな、そんなわかりきったこと。
おれだって……………色々と考えてんだから。



あかねの提案でなびきを部屋まで運びベッドに寝かせた。

「ありがと。助かっちゃった」
「ったく。もう少し早く帰って来いよ。おれ一人で大変だったんだぞ」
「ごめんごめん。まさかおねえちゃんと乱馬が家飲みしてると思わなかったんだもん」

なびきに毛布をかけるあかねを見下ろしながら、
おれとなびきが家で二人きりでも、
許嫁を交代した時のように妬かないあかねを少し残念に思いながら切り出した。

「あの…さ。再来週の大学対抗ラクビー、一緒に観に行かないか?」
「…二人で?」
「…ああ、二人で」
「うんっ!楽しみにしてる」
「おれも」

今日の精一杯。
なびきに煽られてどーのこーのするのは悔しいから。

一緒に試合観に行ってラクビー部の先輩とやらを牽制して、
その後は…………もう二度となびきが口出しできないような展開になってやる………つもり。


そんな想いを胸に部屋の灯りを消してなびきの部屋を後にした。






「…っくっくっく、もっと誘い方ってもんがあるでしょうが…アレじゃ、しばらくはダメね」

と、布団の中でなびきが肩を震わせて笑っていた事をおれは知らない。









:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



tumami.png

ちなみに、なびきがつまみにしていたのはこれ↑
私のお酒のお供でもあります(笑)

なびきに作中で「一度でもあかねに惚れた男は圏外なの」と言わせましたが、
私の中のなびき像はそんな感じなのです。
なので、なびき×九能は個人的にないなーと思ってる。
(でも二次で九なを読むのはスキですよ(^_^)友達以上恋人未満っぽいのは)

時系列的には夜の向こう側の前のお話になります。
なびきと飲んで絡まれる→玄馬危機のおかげでくっついちゃった→ラクビー観戦で牽制どころかバカップルぶりを見せつけ、という感じかなーと(笑)

恋愛関係のないグダグダ話は読むのも書くのもスキですが、
誰得!?ってな感じになりますねw






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コメント

  1. megu | URL | -

    教えてください

    なびきと久能ちゃんって結構いい感じなんですけどね。
    でも、あかねに一回でも惚れた男は圏外っていうのは、なびきらしいですね。
    なびきはどんな人が良いんでしょうねぇ。

    おつまみめっちゃ美味しそう(≧∇≦)
    どこに売ってるんですか? めっちゃ食べたいです!!

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