--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

初恋<乱あ初期SS>

2012年03月22日 11:23

最新の通販返信状況と拍手お返事はひとつ下の記事の掲載しておりますのでよろしくお願いします。


乱あ初期SS。

書きかけで最後の展開に悩んでたのを無理矢理完成させてみたσ(^_^;)

あかねも乱馬も実は小さい頃に一度会ってたとかなんとか、
そんな設定を少し捏造して混ぜ込んでます。

んで、ちょこっと乱馬がイケメンかもね☆
楽しんでもらえたら嬉しいです(^_^)



初 恋







「もーーーー!!!なんっっで当たらないのよっ」
「そりゃあ…実力とリーチの差だろ」

東風先生のところから帰ってきてすぐ裏庭で瓦を割りまくってたから、
今回はおれから声をかけてやって今は道場で手合わせというワケだ。

「ストレス発散になんないじゃないっ!」
「手合わせだって言ってんだろ」
「っ…手加減なんかしないでよ、乱馬っ!」
「おーおー、息切らしてるクセに気力だけはあんのな。感心感心」
「ばっっ……かにしてーーーー!!!」

バキッ……とあかねの放った蹴りは
おれが居た所の壁をぶち抜いた。
あかねの後ろに回り込んで軸足を払う。

バランスを失ったあかねの身体が倒れそうになるのを背中から抱きとめた。

「おれの勝ち」
「くっ……次は絶対に勝つんだからっ!」

あかねは真上を向くようにして後ろのおれに負け惜しみを言う。
後ろから抱きしめてるような形で支えていたから至近距離でガッチリ視線がぶつかった。

「…………………」
「…………………」
「…………離して」
「言われなくても」

妙な沈黙が道場を包む。
最近はずっとそんな感じだ。
お互いに友達以上の間合いになると調子が狂う。



「……リーチの差……かあ」

その沈黙を破るようにあかねが呟いた。
自分の腕をまっすぐに伸ばして道着の袖を肩まで捲り、
白い二の腕を惜しげもなく晒す。
そんな仕草を見てるとおれは男としてカウントされてないんじゃないかってそう思う。

「乱馬、ちょっと」
「なんだよ」

おれを目の前に立たせると、
向かい合う形であかねが手を掲げ自分の頭の部分に持って行く。

「あたしだって、もう少し背が伸びれば……体格差は解消できるんじゃない?」
「無理無理。おめーもう成長止まってそうだもん」
「そんなことないわよっ!あたしだって、かすみおねえちゃんくらい背が高くなって乱馬なんか追い越してやるんだから」
「…………………勘弁してくれ」


ーーーーーーーーーーーーーーーー頼むからそれ以上手の届かない所に行くな


『何すんのよ』と抗議するあかねに構わず、
あかねの両脇を抱いて自分の目線の高さまで持ち上げコツッというくらいの軽さで頭突きした。

「イタッ!」
「いいか。おれだって………まだまだ伸びるし強くなる」

……東風先生のように、とは言いたくなかった。

「例えこんな風に目線が同じ高さになったとしても、だ。おれはおめーに負けるワケにはいかねーんだ」
「そんなのわかんないじゃない。あたしだって、もっと強く…」
「だからっ!」

おれの語気が強くなった事で黙ったあかねに続ける。

「…………お…おれのほうが強くねーと守れねえだろ」
「…………誰を?」
「…………おめー…マジで覚えてねーの?」
「…………………」

頭突きっていうことは、
言わばおでことおでこと合わせてるっつーことで。

視界に入るあかねの顔が少しボヤけて見えるくらいのこの距離は、
今のおれたちには近すぎる。


「イテッ!!」
「あんたが早く下ろさないからでしょっ!」

あかねが足をバタつかせておれの脛を蹴り上げ、
妙な沈黙が訪れる前にその雰囲気を壊した。

「だからって急所蹴るか!」
「あんたが悪いんでしょ!いいから早くおーろーしーてー!!!」

更に足をバタバタさせて力いっぱい暴れるもんだから、
バランス崩したおれたちは床に倒れ込んだ。

「………ちょっと、乱馬大丈夫?」
「………つか、おめー…重い」
「悪かったわねっ!」

倒れたおれの身体であかねが床にぶつかるのを防いだ。
一瞬だけあかねに押し倒されるような体勢になったものの、
お互い何もなかったかのように離れ、かわりに憎まれ口。

「乱馬、あんた…………」
「ん?」
「気使いすぎ。あたしを庇うことなんてないのよ。あんただって怪我したら困るでしょ」
「おれが怪我するようなヘマするかよ。それに………」
「なによ?」
「………あかねに傷がついたら困るだろ」
「そんなの、稽古してたら普通に、」
「おれが嫌なんだよ」
「え?」

緩んだ黒帯を絞め直してたあかねが弾かれたようにおれを見る。
その視線を避けるようにおれは続けた。

「守るって決めてたし、約束もしたんだよ」
「また、それ…『約束』とかっていい加減教えてよ?なに?あたし何か約束したっけ?」
「はぁ……、やっぱ忘れてんのな」



おれが5歳のころ。
長い修行に出るまえに、親父と一度天道道場へ来た事がある。

親父達が話込んでいる時に出逢ったんだ。

おひさまみたいに笑う女の子に。

初めて会ったその女の子はおれの名前を聞いて「ラーメンにのってるヤツ?」なんてとぼけたこと言ってたっけ。



「あかね、左の脇腹。水疱瘡の痕、残ってんだろ」
「え!!なっ……なんで知ってんのよ………!!」

顔を赤くして『変態っ!』呼ばわりするあかねに苦笑いしながら続ける。

「おめーが見せたんだよ。ワンピース、ガバーッと捲ってさ「見てみてっ」って得意げにな」
「……ちょっと、それって」
「そんなパンツ見せたり腹見せてたらお嫁に行けねーぞって忠告したんだよ。5歳のおれなりに心配してやったんだろーなー」
「……………」
「そうしたらさ『乱馬にもらってもらう』って。だから『仕方ねーからもらってやるよ』っておれが答えて約束成立。まさか親父たちが許嫁の話してる最中におれたちはおれたちで約束してたっつーわけ」
「……………あの時のって、乱馬…………だったんだ」

あかねは記憶を辿るように遠くを眺める。
そしてうーんと唸ってからため息をつく。

「……男の子に水疱瘡の痕を見せたのは何となく覚えてるの。……お母さんと同じ場所に水疱瘡の痕が残ってるのが嬉しくて見せたかったんだと思う。けど、その子の顔は………思い出せないわ………というより、乱馬、よく覚えてたわね?」
「忘れるわけねーだろ」
「ふん。どーせ俺は記憶力がいいとかなんとか言うんでしょ」
「………違う」
「違うの?」


予想が外れて首をかしげるあかねの左手を取って薬指をなぞる。

幼いながらに、あの時、守るって……そう決めた、あかねの手。


「…………初恋だった」
「え…………」
「ったく。こんな凶暴で素直じゃねー女に初恋なんて、ありえねーよな」
「そんな言い方しなくたっていいじゃないっ!どーせ、小さい頃の話なんだしっ」
「……と、思ったら『今も』だったんだよ」
「…………………へ?」

きょとん、と視線をおれに留めたままのあかねの左手を引いて足払いをかけた。
急なことで受け身が取れないあかねの腕を支え、尻餅程度で済むようにフォロー。

「スキあり」
「ずっ…ずるいっ!!今のなしよっ!!」



あかねが東風先生のことを好きなうちは言うつもりなかった。

けど、おれに目を向けさせるには仕掛けるしかなかった。

こんな、勝ち目があるかないかわかんない勝負は初めてだ。



顔を真っ赤にしたまま座り込むあかねをそのままに、
おれは道場の入り口へと足を向ける。

「……じゃ、おれは先戻ってるからな。道場ちゃんと閉めとけよ」
「ら…乱馬っ、さっきのって……」

あかねの声を背中で受け止めながら、否定も肯定もしない。
おれの言ったことを、気にしてくれたらいいと思う。

そんな弱気な考え方はおれらしくねーんだけど、
惚れた弱みってこんな感じかもな。

11年変わらなかったんだ。
長期戦だって構うもんか。


「あかね!」
「……なに?」
「もう、おれ以外のヤツに水疱瘡の痕見せんなよ」
「~っっ、バカッ!!」



On revient toujours à ses premières amours.
人はつねに初恋に戻るもの




「ホント、バカ。あたしの初恋だって……」









:::::::::::::::::::::::::::::


小さいころ一緒に遊んだ男の子が好きだったかもしれないな、
顔忘れちゃったけど、あれがあたしの初恋だったのかも?というあかねと、

小さいころ遊びに行った先の知り合いのおじさんちの女の子が可愛くって、
一瞬で好きになっちゃって「こいつはおれが守る!」と子供ながらに意気揚々の乱馬。

あかねのほうは、その後、本気で東風先生に恋するのだけど
乱馬は初恋は初恋、今は今…って考えて天道道場へやってきたのに
会ってみたら「やっぱ、好きだったわ…………」と。

要するにそういう設定のお話だったんですσ(^_^;)
あああ、解説がないとダメダメな小説になってしまったwww

雰囲気でお楽しみ頂けててたら幸いですσ(^_^;)


水疱瘡の痕ネタは
私と次女がまさしく同じ場所に痕が残ってるのでココで使ってみました(^_^)










スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://cocorononakabox.blog12.fc2.com/tb.php/609-b472a9d3
    この記事へのトラックバック


    最新記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。